【鉄スクラップAI検収】操業向け拡張機能提供開始のお知らせ

 製鐵所の各種資材、システムの販売・サービス提供を行う株式会社ファインズ(本社:東京都中央区、代表取締役:文成彬)は、兼ねてより
販売していた Ramon 社 (中国・湖南省)製のスクラップ AI 検収システムについて、この度操業向けの拡張機能を新たにリリースしました。

 Ramon 社のスクラップ AI 検収システムは、2022年に日本市場向けに提供してから、優れたスクラップの個体分析技術、業界トップレベルの学習データ量、タイムリーなサービス対応をお客様から高く評価いただいております。
 日本のユーザー樣の声により、早い段階から電炉製鋼のトータルプロセスに向けたスクラップ統合管理と操業への応用に向け、ロード
マップの策定と必要機能の開発を進めてきました。
 この度、スクラップ配合向けの新型カメラ、及び電気炉向け炉内力メラを、日本市場向けに 12 月中旬以降から提供することが決まりました。

 

【新規リリースの商品機能】

1.スクラップ配合用の新型力メラの導入開始
 スクラップ AI 分析の配合への応用は、2023年から日本のお客様と一緒に POC(実証実験)を行っており、この度配合用スクラップバケッ
 トの特徴に合わせて防振機能、光学ズ一ム機能の優れたモデルを新たに導入することが決定しました。
 スクラップバケット内のスクラップ分析を行うことでスクラップの種類、品位と投入順や配合比率等の相関分析ができ、配合工程にお
 けるエネルギーの最適化を図ります。

 開放式のスクラップ荷下ろし場と対照的に、スクラップバケットは縦に細長く、深さがあり、且つバケットの中に埃がこもりやすい環境
 になっているため、天井クレーンでスクラップを投入する間、如何に写真撮影の角度とタイミングを確保するかが課題でした。
 このような作業環境に一番適した高性能耐震カメラを今回新たに導入することが決定し、まず 12 月中に 1 件の取り付け予定で進める
 ことになりました。

 これに合わせて、システムのアプリケーション画面では、まず実際に使用したスクラップの種類に応じた CO2 排出量、消費電力の試算値
 の表示機能も追加しました。
 今後は、配合比率の相関分析と最適化の提案ができるようにさらに機能強化をしていく予定です。
 
2.炉内力メラの提供開始

 スクラップ AI 分析機能として、最も注目される溶解工程への応用を早い段階から計画しておりました。
 炉内カメラで計測した画像データを用いて、電極やバーナーなどの制御プロセスへフィードバックする機能を現在も開発中です。
 ハードウェア機能として、炉内カメラが現在一部の国と地域で既に展開しており、電気炉での溶け落ち判断等に活用されています。

 日本のお客様から、カメラ単体機能の先行販売を熱望されているため、この度日本市場向けにも 12 月中旬以降より提供することが決ま
 りました。
 今まではベテランの方が長年の経験から電気炉の音や振動、電流値から間接的に溶け落ちの判断をしていましたが、炉内の状況を可視化
 することで真の溶解工程のリアルタイム監視ができるようになり、チャージごとに数分単位の消費電力の削減等が見込まれます。

 

【本件に関するお問い合わせ先】

 株式会社ファインズ
 担当: 廣谷
 電話番号:03-6667-0997
 E-mail:info@finesinc.com

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