【鉄スクラップAI検収】東京製鐵株式会社 岡山工場での試験導入決定

 株式会社ファインズ(本社:東京都中央区、取締役社長:文成 彬、以下「ファインズ」)は、東京製鐵株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:奈良 暢明、以下「東京製鐵」)と岡山工場にて、ファインズが独占販売権契約を結んでいる中国Ramon Science and Technology Co., Ltd.(以下「Ramon」)社の「スクラップAI検収システム」の試験導入を決定しました。

【導入背景】
 カーボンニュートラルの実現に向けた世界的な流れの中で電炉法による鉄スクラップのリサイクルは大きく注目され、スクラップの調達量の増加が見込まれています。
 一方、電炉メーカーのスクラップ受入現場では、従来より検収員の目視による品種確認・等級判別と禁忌物の発見が行われてきましたが、品質管理を検収員個人の経験に頼る属人的な側面があり、また検収技術の継承、検収員の育成も喫緊の課題となっています。

 このような課題やリスクを解消し、かつ既に一定水準の実用に活用できるものとして最新の画像解析技術と多数の AI 検収システム導入の実績を有する Ramon 社(中国・湖南省)の技術を利用し、納入スクラップのデータ化、及びスクラップ検収作業の省人化を目指します。

【期待される導入効果】
 岡山工場では、屋内・屋外共に、荷下ろし作業をどこでも行えるように作業効率を重視しています。天井クレーン・ダンプトラック・船などのさまざまな荷下ろしに対応可能なRamon社のシステムを用いて、スピーディーかつ臨機応変な荷下ろし体制を維持したまま、AI検収を導入します。
 また、納入工程からスクラップの情報をデータ化し、定量分析することで、原料の変化による製造効率や品質への影響、エネルギーバランスへの影響を可視化し、工場全体の最適化、スマート化に貢献します。

【今後の展望】
 グローバルでトップクラスの導入実績を誇るRamon社のスクラップAI検収システムは、成熟したスクラップの厚み、長さ・幅、種類などの個体分析手法、及び膨大なスクラップデータを用いて、スクラップの定量化分析を可能にしました。今後、スクラップの配合など操業への応用に活用し、操業の最適化と省エネ化を目指します。
 また、スクラップAI検収のみならず、自動荷下ろしシステムや作業ロボット等との連携も視野に入れ、現場作業の省人化、安全性向上を実現しながら、最新のAI・IoT技術を活用し、スクラップ入荷から製品出荷までのプロセス全体の最適化を図ります。

【本件に関するお問い合わせ先】

 株式会社ファインズ
 担当: 廣谷
 電話番号:03-6667-0997
 E-mail:info@finesinc.com

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